バスケットボール男子日本代表で23歳の河村勇輝(横浜BC)が、パリ五輪前最後の強化試合となった21日の強豪セルビア戦で、12得点、8アシストと存在感を発揮した。19日のドイツ戦ではミスが目立ち、トム・ホーバス監督から苦言を呈されていたガードは「やっと自分のリズムに戻すことができた」と安堵する。きっかけとなったのは絶対的エース、八村塁(レーカーズ)にかけられた言葉だった。
21点差で敗れたドイツとの試合後。ふがいないプレーに肩を落とす河村に、八村が声をかけた。「おまえが試合をクリエート(つくり出す)するんだ」「おまえの爆発力がチームの勝利に必要なんだ」―。熱い言葉に河村は「やらないといけないという気持ちがすごく芽生えた」という。
セルビア戦では見違えて積極性が増した。体格で勝る相手にも物おじせず、パワフルなドリブルで攻め込む。得意の3点シュートは八村と並ぶ8本を放って4本を成功。敗れはしたものの、強豪から100点を奪う原動力となった。(共同)
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