2015年のワールドカップ、南アフリカ戦で日本を歴史的勝利に導いたジョーンズ氏は、ことし9年ぶりに日本代表のヘッドコーチに就任し、日本の持ち味のスピードを生かした「超速ラグビー」をコンセプトに掲げて強化を進めてきました。

3年後のワールドカップでは初のベスト4入りを目標にしていますが、先月から今月にかけて行われたイングランド、ジョージア、イタリアとのテストマッチは3連敗となり、日本の世界ランキングは12位から14位に下がりました。

23日、都内で会見したジョーンズヘッドコーチは「結果は非常に残念で悔しいが、チームが目指す方向性は間違っていない。チームを新しくする上では若い選手が必要で、時間や忍耐が必要になってくる」と話しました。

その上で積極的に起用した若手が代表デビューしたことに一定の手応えを示し、「20歳の矢崎由高選手をはじめ、才能豊かな若い選手たちが世界のトップチームを相手に経験を積んだことは非常に明るい材料だ。今後、突破口になるような試合が1試合があれば、チームは急成長を遂げることができるはずだ」と話し、今後の巻き返しを誓いました。

ラグビー日本代表 今後の予定

日本代表は来月から9月にかけて環太平洋の国々が参加して行われる国際大会「パシフィックネーションズカップ」に出場する予定です。

世界ランキング14位の日本は、この大会の1次リーグで世界21位のカナダや世界19位のアメリカと対戦します。

日本としては、世界ランキングで格下の相手に対して着実にジョーンズヘッドコーチの新体制でのテストマッチ初勝利をあげたいところで、来月25日にバンクーバーでカナダと、9月7日に埼玉県熊谷市でアメリカと対戦します。

1次リーグで2位以内に入れば決勝トーナメントに進み、世界10位のフィジーや世界13位のサモアなどが参加する大会で優勝を目指します。

この大会についてジョーンズヘッドコーチは、この夏フランス1部リーグのトゥールーズに移籍したスクラムハーフの齋藤直人選手と、代表最年長の35歳、リーチ マイケル選手を招集しない方針を示していて、「その2人以外は全員が選考の対象になる」としています。

その後は10月26日に横浜市で世界3位のニュージーランドと、11月にはヨーロッパに遠征して世界4位のフランス、世界5位のイングランドといった強豪との対戦を控えていて、3年後のワールドカップに向けた強化が進められます。

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