26日に開幕するパリ・オリンピックに、福岡県が推進しているスポーツ選手の「タレント発掘事業」の修了生8人が代表として出場する。修了生が初めて選出された2021年の東京五輪の3人から大幅に増え、関係者も選手たちの本番での活躍を楽しみにしている。
タレント発掘事業は運動能力の高い児童生徒を見つけ、専門的なプログラムを施して世界レベルのアスリートの育成を目指す。04年度にスタートし、今年で20年。3次選考を突破した県内の受講生たちが、各競技団体の協力によって実践指導を受け、自分の可能性を生かせる競技を探っていく。これまで473人が修了し、24年3月現在で64人、延べ586人が国際大会に出場。現在、小学5年~中学3年まで約170人が受講生としてチャレンジしている。
今回、五輪代表となったのは3期から12期までの修了生で、このうち2大会連続出場がフェンシング女子の福島史帆実選手(29)=セプテーニ・ホールディングス=ら3人。陸上女子やり投げの上田百寧選手(25)=ゼンリン=ら5人が初めての五輪切符を獲得した。
福岡市博多区のアクシオン福岡では、代表8人のパネルを17日から展示している。受講生たちは開幕前に先輩たちに応援メッセージを送る予定だ。県タレント発掘実行委員会の手島和人事務局長は「受講生たちのはっきりした道しるべになると思う。選手たちにはとにかく楽しんでほしい」と話している。【井上和也】
タレント発掘修了生のパリ五輪代表
<自転車競技>
①内野艶和(22)=日本競輪選手会
①垣田真穂(19)=早稲田大
①池田瑞紀(19)=早稲田大
<フェンシング>
②福島史帆実(29)
=セプテーニ・ホールディングス
①高嶋理紗(25)
=オリエンタル酵母工業
<ハンドボール>
②部井久アダム勇樹(25)
=ジークスター東京
<7人制ラグビー>
②梶木真凛(24)=自衛隊体育学校
<陸上・女子やり投げ>
①上田百寧(25)=ゼンリン
*丸数字は五輪代表選出数
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