(18日、第106回全国高校野球選手権神奈川大会5回戦 横浜隼人6―4相洋)
待ち望んでいた打席は、思ってもない好機だった。2点を追う九回表2死から、七番、八番が四球で出塁。一、二塁としたところで「代打・宝藤」と監督から告げられた。
横浜隼人の宝藤星太(3年)はこれまで今大会の出場機会なし。それでも水谷哲也監督は「代打の切り札なんで」と迷いなく送り出した。
「苦しい流れを変えたかった」と初球からフルスイング。3球目を右前に運び、1点を返した。「自分がここで打たなければ逆転できないと思っていた」。横浜隼人はその後さらに3点を加え、劇的な逆転勝利を収めた。
もともと「緊張しやすくチャンスに弱い」性格だというが、弱点を克服するために毎朝バットを振ってきた。「数少ない打席の中で1本打てたので、一生残る思い出になった」(中嶋周平)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。