夏の高校野球新潟大会は7月18日、4回戦8試合が行われ、ベスト8が出そろいました。9年ぶりにベスト16に進出した新発田農業は第1シードの帝京長岡に挑みました。

ここまで盤石の戦いを見せてきた第1シードの帝京長岡に挑んだのは、去年の夏、この帝京長岡に敗れている新発田農業です。

リベンジに燃える新発田農業は初回、1番・吉村がヒットで出塁すると、スタメン唯一の3年生キャプテン高田の送りバントで得点圏までランナーを進めます。

しかし、この日が大会初登板となった帝京長岡・二本柱の一人、小林のピッチングを前に得点することができません。

するとその裏、2アウト1塁の場面で打席にはこの日センターでスタメンの4番・茨木。

【実況】
「第1球投げました。大きく打ち上げた。レフト後退して…入りました!」

2ランホームランで帝京長岡が2点を先制します。

2回にも追加点を許し、3点を追いかける新発田農業は4回表、2アウト2・3塁のチャンスに2年生の近藤。

【実況】
「第3球を投げました。打った。ヒットエンドラン。ランナー生還。2塁ランナーも3塁を蹴って、いまホームへ」

2点を返し、1点差まで詰め寄ります。

しかし、その裏、新発田農業の2年生エース遠山が帝京長岡打線につかまり3失点。なおもノーアウト2塁のピンチで3年生の渡辺蓮がマウンドに上がります。

【新発田農業3年 渡辺蓮 投手】
「(遠山)剣臣の支えになれるように、自分が抑えてやろうという気持ちで準備していた」

ここは3年生の意地を見せ、帝京長岡の反撃を断ちます。

5回表には、キャプテン高田がセンターへのヒットを放ちますが、後続が続かず…。

「夏の芝農復活」を合言葉に、9年ぶりにベスト16進出を果たした新発田農業。2年生中心のチームを支えた3年生7人の夏は、第1シード・帝京長岡を前に4回戦で幕を下ろしました。

新発田農 0002000 2
帝京長岡 210430×10

【新発田農業3年 高田悠真キャプテン】
「監督から昔の芝農というのを聞いていて、絶対に自分たちもそれを超えるようなチームになろうという話をして…。後輩たちが試合を引っ張ってくれて、ここまで勝ち上がって来られたので、後輩たちには感謝している。来年は絶対、自分たちの目標だった甲子園を目指してほしい」

新発田農業の2年生・遠山投手は3年生の思いを背負って勝ち進めるチームになるとリベンジを誓っていました。

そして18日の試合の結果、ベスト8が出そろいました。

〈準々決勝〉
帝京長岡ー北越
日本文理ー新潟産大附属
新発田南ー十日町
中越ー佐渡

準々決勝は20日・21日にハードオフエコスタジアムで行われます。

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