(16日、第106回全国高校野球選手権北北海道大会準々決勝 帯広大谷3―10旭川志峯)

 7点リードして押せ押せムードの旭川志峯は四回無死二、三塁、4番のウメビンユオオケム明選手(3年)が、だめ押しの3ランを放った。

 「アウトになると流れを止めてしまうので、集中して打席に入った。本塁打は狙っていなかった」という。

 持ち味のフルスイングで3球目を振り抜き、左翼席に飛ばした。「公式戦初本塁打なのでうれしかった。勢いをつけられたと思う」

 父がナイジェリア人で母が日本人。昨秋から4番を任されている。山本博幸監督も「すごかったですね」と、力強い打球をたたえた。

 旭川志峯が「甲子園に一番近い学校」と思い、進学したという。2年ぶりの甲子園まであと2勝。「4番だけど、まず出塁して、得点に関わりたい」。目の前の一勝を見据える。(中沢滋人)

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