JOCのアスリート委員会が出した『アスリートのプライバシー保護に関する声明』では、「インターネットが発達するなか真実か否かにかかわらずプライバシーに関する情報は瞬く間に拡散され半永久的に残ってしまう。必要以上の情報が過剰に暴露されれば競技に集中する環境が損なわれるだけでなく、生活の平穏が失われる恐れもある」としています。
そのうえで、「特にオリンピックという4年に1度しかない大きな舞台でのプライバシー侵害は、人生をかけた長年の努力を無にし、選手生命を絶つことにも繋がりかねないものであり、強い危機感を抱いている」とし、パリオリンピックの開幕を前に選手たちが競技に集中できる環境を守るよう訴えています。
この声明について16日、JOCアスリート委員会の副委員長で元バレーボール日本代表の荒木絵里香さんが取材に応じ、「SNSの進展もあり、時代に合わせてプライバシーを守る動きは必要だと感じている。声明を出すことで、アスリートがよりよい環境で競技に取り組めるようになるほか、スポーツがすべての人にとって安心してできるようなものであってほしい」と話しました。
こうした動きは広がりを見せていて、ことし3月には日本プロ野球選手会も選手のプライバシー尊重を求める声明を出しています。
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