名古屋場所は3日目、横綱・照ノ富士は前回、対戦した初場所で敗れた関脇経験者の若元春と対戦しました。

立ち合いで力強く踏み込んで当たった照ノ富士は若元春が得意とする左四つの形になったもののかまわずに前に圧力をかけ、そのまま寄り切って3連勝としました。

ここまで白星のない先場所の優勝力士、新関脇・大の里は小結・大栄翔と対戦しました。

大の里は大栄翔の強烈な突き押しにのけぞりながらもこらえて、逆に押し返すと、最後ははたき込みで初白星を挙げました。

3人の大関陣のうち、琴櫻は明生に、豊昇龍は御嶽海に、それぞれ勝って、2連勝としました。

一方、角番の貴景勝は前頭筆頭の熱海富士に寄り倒しで敗れて2敗目です。

今場所10勝すれば大関に復帰する関脇の霧島は豪ノ山に勝って3連勝としました。

中入り後の勝敗

輝に錦富士は錦富士が「寄り切り」で勝ちました。

武将山に狼雅は武将山が「押し出し」。

若隆景に遠藤は若隆景が「押し出し」。

北勝富士に宝富士は宝富士が「寄り切り」。

朝乃山に美ノ海は朝乃山が「寄り切り」で勝って3連勝としました。

一山本に錦木は一山本が「寄り切り」。

正代に翠富士は正代が「上手投げ」。

欧勝馬に玉鷲は欧勝馬が「引き落とし」で勝って3連勝です。

竜電に金峰山は竜電が「寄り切り」。

琴勝峰に佐田の海は琴勝峰が「突き出し」。

隆の勝に王鵬は隆の勝が「押し出し」。

阿武咲に湘南乃海は湘南乃海が「上手出し投げ」。

湘南乃海は3連勝です。

翔猿に宇良は翔猿が「押し倒し」。

大栄翔に新関脇の大の里は大の里が「はたき込み」で勝って今場所の初白星を挙げました。

阿炎に平戸海は平戸海が「押し出し」で勝って新小結で初勝利です。

霧島に豪ノ山は霧島が「上手投げ」で勝って初日から3連勝としました。

御嶽海に大関・豊昇龍は豊昇龍が「寄り切り」。

大関・琴櫻に明生は琴櫻が「押し出し」。

熱海富士に角番の大関・貴景勝は熱海富士が「寄り倒し」。

横綱・照ノ富士に若元春は照ノ富士が「寄り切り」で勝って初日から3連勝です。

力士の談話

初日から3連勝とした横綱 照ノ富士は相手が得意とする左四つで白星を挙げた展開について「左四つでも取れないわけではない。意識していたのは立ち合いで当たることだった」と振り返りました。

また、初白星を挙げた大の里は「勝ちに結び付いたのは大きい。初日が出たので、勝つ感覚が体に染みついたと思う。またあすからしっかり頑張るだけだ」と話していました。

大関陣のうち、2勝目を挙げた琴櫻は「集中していた。攻めながら形を作ろうと思っていた。準備はしてきたのであとは出し切るだけだ」と話しました。

同じく2勝目を挙げた豊昇龍は「思っていた体勢をすぐに作ることができた。じっくり攻めようと思っていた。相手は押しも強いので勝ててよかった」と納得の表情でした。

一方、2敗目を喫した貴景勝は「あまり覚えていないがだめだったから負けた。あすから集中してやるだけ」と話していました。

貴景勝に勝ち、今場所、大関2人を破った熱海富士は「前に出られたのでよかった。落ち着いて出られたと思う。自分の相撲を見てくれる方にいい相撲を見せたい」と述べました。

そして、3連勝の関脇 霧島は「稽古ができたので、先場所よりも体は動いている。初日からいい流れで来られている」と手応えを口にしました。

また、首のけがによる休場からおよそ1年ぶりに復帰し、序ノ口に番付を下げて臨む幕内経験者の炎鵬は「寄り切り」で勝って、去年春場所の千秋楽以来となる白星を挙げました。
15日、今場所初めての取組で敗れていた炎鵬は「きのうの相撲から心を入れ替えて土俵に上がった。相撲は1点だが、勝つのはうれしい」と笑顔を見せました。
そのうえで「ここからが本当の厳しい道のりで自分でもどうなっていくか分からない。しっかり切り開いて、誰も想像のつかない未来を作りたい」と再起を誓っていました。

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