(13日、第106回全国高校野球選手権南北海道大会準々決勝、立命館慶祥11―4国際情報)

 7点を追う九回裏2死、国際情報の今村壮吾主将(3年)に打順が回ってきた。遊ゴロに倒れ、ヘッドスライディングで試合終了を迎えると、そのまま塁上で突っ伏した。「これで本当に終わったんだ」

 3兄弟の末っ子。兄の姿にあこがれて5歳から野球を始めた。兄2人は札幌南と札幌光星で主将を務めた。主将としてのあるべき姿を学び、チームづくりで悩むたびに相談した。

 昨秋から3季連続の8強。その壁に三度、はね返された。「エースとしても4番としてもチームを勝たせられなかった。最後の大会で勝てない理由があると思う。そこを見つめ直して大学でもまたステップアップしたい」

 有倉雅史監督は「エースでキャプテンで4番で、本当に色々背負わせた。彼がいなければこんなチームにはなっていなかった。最後の打者が今村でよかった」とねぎらった。(鈴木優香)

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