(12日、プロ野球 東北楽天ゴールデンイーグルス3―2埼玉西武ライオンズ)

 追い込まれるまで、楽天の浅村栄斗はフルスイングを貫く。

 追いつかれた直後の七回。カウント1―1から西武の新人左腕、武内夏暉(国学院大)の沈む変化球をすくい上げた。打球は左翼席へ舞い落ちた。

 昨季の本塁打王にとって、今季7号はリーグ戦が再開した6月21日以来の一発になる。浮き沈みのあるシーズンを過ごしてきたが、盛夏が近づき、7月の月間打率は3割を超える。「最近、良い感じだったが、フェンスオーバーをなかなかしない中、今日は良い角度で打てた。どうしても結果が欲しくなるので、焦ることなく、しっかりやれたらと思います」。打てなくてもひきずらない。切り替えのうまさが武器になる。

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「失投。もったいない」

 武内(西) 新人左腕は開幕6連勝を逃し、初黒星。「先取点を与えたこと、(七回に)先頭打者に痛打されたことは自分の失投でした。もったいない」

 今江監督(楽) 浅村が七回に決勝ソロ。「(武内は)なかなか連打で点を取ることができない投手。追いつかれた後の本塁打は非常に大きかった」

「浅村さん、ありがとうございます」

 早川(楽) 7回2失点で6勝目。「テンポ良くなげたところが良かった。浅村さん、ありがとうございますっていう感じです」

六回。小郷の適時打で均衡破る

 楽天と西武の対戦は今月から8月にかけて、金曜日からの3連戦が4回もある。その最初のカード初戦は投手戦となった。西武先発の新人左腕、武内について、今江監督は試合前、「しっかりたたいていかないと、どんどんあててこられる」と警戒していた。

 均衡を破ったのは0―0で迎えた六回だ。小深田、村林の連打と犠打でつかんだ1死二、三塁の好機。小郷が低めの球を右前へはじき返し、先取点を挙げた。さらに、中島の二ゴロで2点目を奪った。

新人武内(西)が初黒星

楽天が競り勝った。追いつかれた直後の七回、浅村が決勝本塁打を放った。西武は新人武内がプロ初黒星を喫し、6連敗で負け越しが30に。

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