大隈記念講堂の前で写真撮影に応じる早大女子部の選手たち
「なぜ女子が入れないのか。一番の疑問だった」。18日、東京都内での記者会見。千北佳英(ちぎた・かえ)主将(3年)は女子部誕生のきっかけを、こう強調した。これまで早大で女子選手の受け入れはなかった。そこで千北主将は、同じ志を持つ仲間らとともに大学やラグビー部と何度も交渉を重ねた。◆部員9人で7人制ラグビーに挑む
日本ラグビー協会に登録する女子の選手数は約5100人で全体の約5%。大学では根強い人気の男子ラグビーに対し、女子は全国で10チームほどしかない。2016年リオデジャネイロ五輪7人制女子日本代表で早大出身の横尾千里ヘッドコーチは「何度も門をたたいて、やっと部になった」と感慨深げだった。 時代の変化もあり、早大ではスポーツ全体で女子を重視する流れにあるという。会見が行われた18日時点での部員数は9人。公式戦では男子と同じ「赤黒」と呼ばれるジャージーを着用予定。男子と同じグラウンドで練習をする。 女子部の直近の目標は5月に開かれる7人制大会。千北主将は「伝統ある早大でできるのは、女子ラグビーの裾野を広げる意味でも大きい」と話し、普及拡大にも期待を寄せる。(対比地貴浩) 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。