(10日、第106回全国高校野球選手権神奈川大会2回戦 横浜栄1―2桐光学園)

 惜敗ながら、横浜栄のエース本多凌(2年)は強豪相手に8奪三振と、互角にわたりあった。

 一巡目は速い直球主体、二巡目からは得意のカットボールなど変化球を織りまぜ、緩急をつけた投球で強打の桐光学園を翻弄(ほんろう)した。

 1点差で勝ち進めなかったものの、本多は「今までで一番いい投球ができたんじゃないでしょうか。しいて言うなら冷静さが足りなかったかな」と笑顔を見せた。

 「史上最強とか言われている桐光学園か。もう終わったな」。1回戦を勝ち上がったとしても、2回戦で桐光と当たる。主将、上里優弥(3年)は組み合わせ抽選会で「がっかりした」という。だが、チーム全体で気持ちを切り替え、準備を進めてきた。

 上里は「高校野球をやり切った。ベンチ、スタンドとも最大の力を出したと思う。でも2年生たちのがんばりに対し、3年生として応えられなかった悔しさはあります」。

 坂元裕貴監督は「120%、いや150%の力を出してくれた。それでも、チャンスに打たせてくれないのが桐光。勝たせてやりたかったのですが」とねぎらった。(三木一哉)

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