(10日、第106回全国高校野球選手権新潟大会2回戦 開志学園2―0新潟)

 「私立の強豪を抑えてみせる」。新潟の背番号20、栗賀亜門(1年)はこんな決意で先発のマウンドに臨んだ。相手は第4シードの開志学園。自分の力を試したかった。

 6日の1回戦の後、「1年生だが、攻めの投球ができる」と考えた菅勝監督から大役を任された。期待に応え、初回は三者凡退に抑える。二回は安打を許したものの、要所を締めた。三回はアウトをすべて三振で奪った。

 だが、雨脚が強まった四回、自らの暴投で先制を許す。六回には味方や自身の失策などで無安打で追加点を奪われた。

 中断を挟んだ七回表、エース龍田京太郎(3年)にマウンドを譲った。龍田は無失点に抑えたものの、打線にエンジンはかからなかった。

 菅監督は「しっかり役目を果たしてくれた」とたたえた。だが、栗賀自身は「僕の失点でやられてしまった。3年生に申し訳ない」と悔しさをにじませる。「もっといい投手になりたい。僕が甲子園に行って、先輩たちを招待します」(鈴木剛志)

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