(8日、第106回全国高校野球選手権鳥取大会1回戦 米子西3―0岩美)
試合終了後、背番号1のエースは球場の外で座り込み、背中を丸めてじっと考え込むように地面を見つめていた。
岩美の平田槙太郎(しんたろう)投手(2年)は身長183センチ、体重102キロ。チームの中でもひときわ目立つ堂々とした体格で、マウンドに立った。
三田寛監督も「投手は平田が軸」と信頼を寄せる。速球には自信があるが、変化球と制球力は自分でも課題だと思っている。
1回、2者連続四球などで満塁となるも、フライを打たせてしのいだ。2回も先頭打者を四球で出すが、最後は粘りの投球で三振に仕留める。
しかし、3回も先頭打者を歩かせ、二塁打などでついに2点を失った。4~6回も再三走者を背負うが、打たせてとるピッチングで懸命にしのぎ、味方の反撃を待った。7回、二塁打とスクイズでさらに1点を失い、その裏に代打を送られ交代した。
悔いの残る試合だったが、来年に向け課題は見つかった。「バッターに対して、まっすぐだけじゃなくまずはコントロール。先頭打者を出さないこと」。そして、表情を引き締めてこう言った。「来年は絶対、自分たちが優勝します」(奥平真也)
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