球児たちは、白球にどのような思い出を刻むのか――。第106回全国高校野球選手権広島大会が6日、マツダスタジアム(広島市南区)で開幕する。甲子園を目指す90校86チームが、8球場で熱戦を繰り広げる。2校が新規加盟し、参加チームは昨年より3チーム増えた。

 開会式は同日午前10時、開幕試合の賀茂―福山工は午後0時半からの予定。大会が順調に進めば、27日に同スタジアムで決勝がある。

 入場料は大人1千円、中高生100円。小学生以下と、所定用紙を提出した学校応援団は無料。(根本快)

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 高校野球の育成と発展に尽力した指導者を表彰する「育成功労賞」に、広島県内から基町野球部の責任教師、平田顕久さん(63)が選ばれた。教員歴は35年を超え、長年にわたる高校野球への貢献が評価された。

 平田さんは観音の軟式野球部出身。広島大で硬式野球を経験し、1987年から高校の国語の教員に。初任地の沼田で、創部間もない野球部の監督に就任した。公式戦未勝利のまま迎えた翌年の春、勝利への意志をあらわそうと、「公式戦で勝つまでヒゲはそらん」と宣言。その夏の広島大会1回戦で勝利した。「5―0からの逆転。感動しましたね」

 その後、広島市立の高校3校で監督や責任教師を務めた。いずれも強豪校ではなく、高校から野球を始めた部員も多かった。

 しかし野球は代打や代走、救援投手などの役割分担があり、選手の個性をいかせるスポーツだ。「一人ひとりの得意分野を見極めて、勝ちにつなげるのが指導者の醍醐味(だいごみ)」と話す。

 生徒たちには、野球を楽しむには努力が欠かせない、と教えている。つらい瞬間を乗り越えた先の自分の成長を楽しんでほしいという思いからだ。「野球部の経験を自信に変えて、今後の人生を歩んでくれたら」(根本快)

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 広島大会のパンフレット(A4判、132ページ)が完成した。参加86チームの出場選手や集合写真、メッセージなどを掲載。各球場で1部1千円で販売する。

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