5月の関東学生剣道選手権で初優勝を果たした筑波大の平尾尚武選手=東京都千代田区の日本武道館で2024年5月12日、高橋将平撮影

 個人戦の学生剣道日本一を決める第72回全日本学生剣道選手権大会(毎日新聞社、全日本学生剣道連盟主催)は30日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで開催される。

 男子は、5月の関東学生選手権を制した筑波大の平尾尚武選手(4年)に勢いがある。堅い守りから流れをつかむタイプで、緻密な戦術に定評がある。前回大会は1回戦で敗退しており「まずは初戦。先を見ずに戦いたい」と気を引き締める。

前回の全日本学生剣道選手権3位の実力を誇る法政大の矢野将利選手=東京都千代田区の日本武道館で2024年5月12日、高橋将平撮影

 法政大も上位を狙える実力者がそろう。前回大会で準優勝した鈴木龍哉選手(4年)をはじめ、前回3位で今年の関東でも3位に入った矢野将利選手(4年)、関東8強の三宅涼介選手(4年)も地力がある。法政大勢として23年ぶりの頂点を見据える。

 大学として「連覇」を目指す鹿屋体育大は九州学生選手権を制した大平翔斗選手(4年)に期待が懸かる。日本体育大の藤島心選手(3年)は準優勝した関東の決勝で平尾選手と互角に渡り合った。

関東学生剣道選手権で準優勝した日本体育大の藤島心選手=東京都千代田区の日本武道館で2024年5月12日、高橋将平撮影

 17年大会以降(新型コロナウイルスの影響で中止された20年大会を除く)は筑波大、国士舘大、鹿屋体育大の選手が2回ずつ優勝。他大学の剣士が勢力図を塗り替えられるか。

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