J2の鹿児島ユナイテッドFCは6月22日、ホームで大分トリニータと対戦。3ゴールを挙げる快勝で、今シーズン初の連勝を飾り、降格圏を抜け出しました。

浅野監督の就任後、1勝2分けと負けなしのユナイテッド。今シーズン初の連勝をかけて、ホームで12位の大分を迎え撃ちました。

スタジアムに集まったファン・サポーターは約7500人。1000人を越えるアウェーサポーターも詰めかけ、九州ダービーならではの光景が広がりました。

ユナイテッドは、立ち上がりからワントップの藤本が再三、相手の裏のスペースを狙います。

35分、野嶽のスルーパスに反応した藤本! 後ろから倒され、このプレーで相手ディフェンダーが一発退場。ユナイテッドが数的優位に立ちます。

すると、その直後。相手のクリアを拾った外山がゴール前へパスを送ります。

このボールに飛び込んだのは鈴木!鈴木の今シーズン2ゴール目でユナイテッドが先制に成功します。

勢いに乗るユナイテッドは、エンドが替わった後半24分。

右サイドでワンタッチでボールをつなぐと、鈴木のクロスに藤本!鮮やかな崩しから追加点を奪い、2対0とリードを2点に広げます。

この後、大分にもう1人退場者が出て、圧倒的有利となったユナイテッドは、39分カウンターから途中出場の河辺がゴールネットを揺らし3点目。待ち望んでいたゴールラッシュでスタジアムが大歓声に包まれます。

3対0と今シーズン3度目の無失点で快勝したユナイテッド。シーズン初の連勝を飾り16位に浮上!降格圏を脱出しました。

1ゴール1アシストの活躍・鈴木翔大選手
「僕自身も試合に出ることに対して、責任感を持ってやっているし、仲間のためにもサボらないという意識を強く持っているので、そういった部分をもっとピッチの中で出していきたい」

この試合、公式映像の実況はかごしまてれび・上片平健アナウンサーが担当しました。上片平アナウンサーが最も印象に残ったシーンはこちらです。

(2点目のシーン)
「ここは4-4-1のブロックを敷いて守りにいこうという大分。その間を縫ってパス交換鹿児島。ワンタッチクロス、ヘディング!」

2点目のシーン、ポジショニングに注目です。

本来は右サイドの圓道選手が中に入り、中央の鈴木選手が右サイドに移動しています。さらに右サイドバックの野嶽選手が前に上がり、ボランチの藤村選手が下がってボールを受けています。

このように選手が試合中にポジションを入れ替える、「ローリング戦術」を浅野監督になってからより意識しているんです。

こうすることで相手のマークも付きづらくなり、よりパスを繋ぎやすくなります。

自由に動いているように見えて、実は連動しながらポジションを入れ替えるローリング。次の試合でも、ぜひ選手のポジションに注目してみてください。

ユナイテッド、次の試合はアウェーです。6月30日、フクダ電子アリーナでジェフユナイテッド千葉と対戦します。

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