世界ランキング12位の日本は、22日に世界5位のイングランド代表とことし最初のテストマッチに臨みます。

21日は大雨の中、午後1時半から試合会場の東京 国立競技場で前日練習に臨み、冒頭のウォーミングアップのみが報道陣に公開されました。

選手たちは、前日練習としては異例のユニフォーム姿で練習に臨みました。

チームによりますと、23人中テストマッチに出場したことのない選手が8人いることを考慮して、ユニフォームに慣れてもらうねらいがあったということです。

対戦するイングランドは体格が大きく、伝統的にスクラムなどのセットプレーを得意としていて、去年のワールドカップで3位になった強豪です。

日本としては、エディー・ジョーンズヘッドコーチが掲げる「超速ラグビー」で磨いてきたスピードを生かしたプレースタイルがどこまで通用するかを試す重要な機会となります。

練習後、取材に応じたスクラムハーフの齋藤直人選手は「相手が疲れる時間帯が必ずあると思うので、そこで自分たちがギアを上げることができるか。果敢に仕掛けて、速いボールを供給し続けたい」と意気込みを話しました。

日本は、イングランドとのテストマッチで過去11戦全敗と勝利がありません。

イングランドは、ジョーンズヘッドコーチにとっておととしまで7年にわたって指揮を執ったチームで、20日の会見では「現状を確認するのにこれ以上の相手はいない。いい準備ができているので試合が楽しみだ」と自信をのぞかせていました。

イングランド代表 グラウンド上の3か所で円陣

イングランド代表は日本代表より先に午前中に前日練習を行い、冒頭のおよそ20分間を公開しました。

イングランドは、2019年日本で行われたワールドカップでエディー・ジョーンズヘッドコーチがチームを率いて準優勝しましたが、当時、国立競技場は会場として使用されませんでした。

21日の前日練習で選手たちは、大雨の中、初めて立つ国立競技場のグラウンド上の3か所で円陣を組んで感触を確かめていました。

練習後に取材に応じたベテランのプロップ、ダン・コール選手(37)は円陣を3か所で組んだ意図を問われ、「いろいろな状況をシミュレーションしようということで、それぞれの場所でこれが起きたらこう対応しようという話をしていた」とねらいを説明しました。

そのうえで、22日の試合に向けて「エディー・ジョーンズヘッドコーチは、われわれが予想もしない状況を作り出す人物だということは十分わかっている。ただ、日本が何をやってこようと自分たちのプレーをしたい。どう試合をコントロールするかということに集中したい」と話していました。

また、今回の遠征ではオンとオフの切り替えを大事にしているとして「東京にはすごくおいしいコーヒーもあるし、家族や友人にお土産を買うこともできた。自分は服を買いたいと思ったが、体が大きすぎて難しかった」と笑顔を見せていました。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。