![](/uploads/images/20240411/7b32c04999262c7623.png)
阪神―広島(10日・甲子園)
打線がつながらず、ベンチの策もうまく働かず無得点試合が続いていた広島が5試合ぶりに得点を挙げた。
一回、1番・野間峻祥が阪神の昨季10勝左腕、伊藤将司の出はなをくじいた。捕手のミットが真ん中へ動く甘い変化球に、タイミングを崩されながらもバットに乗せて右翼線二塁打にし、得点へ絶好のチャンスを作った。犠打で1死三塁となり、小園海斗の内野ゴロの間に野間が生還し、遠かった得点がさらっと入った。
二回には自ら動いて仕掛けた。1死から上本崇司が右前打で出塁すると、会沢翼の打席で一塁走者の上本が走り、会沢がそのタイミングで左翼線へ打球を飛ばして二塁打に。上本は一塁から一気に本塁を突いた。一回の殊勲、野間も右前適時打を放つなど6長短打で5点を挙げ、4試合無得点がうそのよう。2回6失点で降板した伊藤が「決めにいったボールが甘くなってしまい相手の流れを止めることができませんでした」と振り返るように、広島打線は真ん中に入ってきたボールを見逃さない集中力を見せた。
6日の中日戦では先発野手全員安打を記録するも得点できず、9日は先発・床田寛樹が7回1失点、117球の熱投も報われず、最下位に沈んだ。チーム防御率は悪くないだけに、久しぶりにつながる感覚を得た打線が浮上の鍵を握る。【荻野公一】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。