NTT東日本の丸山雅史(左)=東京ドームで2020年12月2日、手塚耕一郎撮影

 社会人野球の第46回JABA日立市長杯が13日、開幕する。リーグ戦は茨城県の日立製作所野球場、日立市民球場、常陸大宮市民球場で、計16チームが4組に分かれて総当たり戦を行う。各組1位が進む準決勝は日立製作所野球場と日立市民球場で、決勝は日立製作所野球場で、いずれも17日に開かれる。

 既に今秋の日本選手権の出場権を獲得しているNTT東日本、Hondaなど好調なチームが登場し、前回優勝の日本製鉄鹿島、準優勝のSUBARUの北関東勢などが激しく争う。

 昨年、社会人野球の2大大会を逃し、リベンジに燃えるNTT東日本は4月のJABA静岡大会を制した。2年目の道原慧外野手は、1本塁打を含む打率4割6分7厘でリードオフマンとしての役割を果たし、首位打者賞を獲得。新戦力の台頭も見られる。

 Hondaは3月のJABA東京スポニチ大会で優勝した。攻守でチームをけん引する大黒柱の辻野雄大捕手ら経験豊富な選手が多い中、東海大から入った金城飛龍外野手は中堅手として全試合に先発出場。最多の4盗塁と存在感を示し、新人賞に輝くなど新風を吹き込んだ。

 日本製鉄鹿島はJABA東京スポニチ大会では3試合で計3得点と苦しみ、3連敗に終わった。大会連覇には、得点力不足の解消が不可欠だ。昨秋の日本選手権1回戦でトヨタ自動車のエース・嘉陽宗一郎投手から2ランを放った2年目の今里凌内野手や、長打力のある主将の生田目忍外野手らの奮起に期待したい。

 SUBARUは、JABA静岡大会で準優勝したヤマハには敗れたものの、リーグ戦は3試合で計18得点と打線は活発だった。

 優勝チームには、今秋に行われる日本選手権の出場権が与えられる。【磯貝映奈】

日立市長杯出場チーム

 A組(日立製作所、日本製鉄かずさマジック、JR東海、日本製紙石巻)B組(日本製鉄鹿島、Honda、ジェイプロジェクト、日本生命)C組(SUBARU、NTT東日本、日本製鉄瀬戸内、JR東日本東北)D組(エイジェック、三菱重工East、Honda鈴鹿、JR九州)

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