2040年の福井の将来像を描いた県の長期ビジョンは「安心のふくいを未来につなぎ、もっと挑戦!もっとおもしろく!」を基本理念に、2020年に策定されました。
策定から4年がたち、2024年度は5年ごとの短期計画の改定時期に当たります。3日、次期計画の策定に向け、各界の代表から意見を聞く懇話会が福井市内で開かれました。
 
懇話会には、杉本知事や経済や医療など各界の代表者ら17名の委員が出席しました。進士五十八座長は「次のスタートの4、5年目からその次が大事。もっと深く深くやらないといけない」とあいさつしました。
 
2020年から2024年度までの、北陸新幹線県内開業に向け掲げたプロジェクトのうち、観光客の入込数の目標2万人が2022年時点で1万5千人、創業や事業継承などの若者のチャレンジ応援については、目標3000件が現状2854件など、これまでの進捗状況が、2024年4月時点で達成率88.0%と9割近いことが説明されました。
  
次期計画策定に向けての意見交換で委員からは▼個性を伸ばす教育や専門職を育てる環境が足りていない、といった教育や人材育成についての意見や、▼北陸新幹線の県内開業後、東京から福井までの交通は便利になったが2次交通が足りていない、などと観光や交通についての提言が出されました。
  
今後、3回の懇話会を重ね、2025年3月に2025年から5年間の計画が策定されます。
  
また、県民へビジョンを周知するためのセミナーが開かれ、60人が参加。シンクタンク「LIFULL HOME’S総研」の島原万丈所長が、地方創生をテーマに講演し「地域の人口減少には、違う価値観への『寛容性』が影響している」と話しました。

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