松江市は31日、国民年金保険料約390万円を市民から誤って多く徴収していたことと、約90万円を誤って多く市民に還付していたことを明らかにしました。国民年金保険法の新たな規定の解釈を誤ったのが原因だとしていて、過大徴収分については、対象の市民に延滞金などを加算して返還するとしています。

松江市によると、ミスがあったのは2015年度から2021年度にかけての国民年金保険料の手続き合わせて112件です。このうち市民から誤って多く徴収した「過大徴収」が89件で、約390万円にのぼっています。また23件については、誤って多く還付した「過大還付」で、あわせて94万円あまりとなっています。
市は、2015年度に一部改正された国民年金保険法を誤って解釈して事務処理をしたためとしています。
今後の対応として、過大に徴収した人に対してはお詫び文書を送付した上で、延滞金、督促手数料などを加えた上で返還するとしています。このため返還金の合計額は約405万円になるということです。一方で過大還付については、市側のミスが原因であることなどから返還は求めないとしています。
松江市保険年金課は、「法改正の際には、法解釈や業務手順について複数の職員で綿密に確認するなどして、適正に事務処理を行います」としています。

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