記者会見する木原防衛相(28日午前、防衛省)

木原稔防衛相は28日午前の記者会見で、北朝鮮による27日夜の弾道ミサイル技術を用いた発射について「衛星打ち上げを試み、失敗したと認識している」との見解を示した。衛星は発射数分後に黄海上空で消失した。

林芳正官房長官も28日の記者会見で、打ち上げは失敗だったとの認識を示した。

政府は発射直後に全国瞬時警報システム(Jアラート)を発令し沖縄県に避難を呼びかけ、およそ15分後に解除した。Jアラートは2023年からミサイルが通過する可能性が少しでもあれば対象地域へすぐに送信するシステムに変わっている。

木原氏は「防衛省・自衛隊として得られた情報を速やかに関係省庁に伝え、内閣官房はJアラートの発出を決めた」と語った。「米国、韓国などとも緊密に連携しつつ、必要な情報の収集分析を行うとともに、警戒監視に全力を挙げる」と強調した。

日米韓3カ国の北朝鮮担当高官は28日、電話で協議した。弾道ミサイル技術を使用した発射は国連安全保障理事会決議違反だとし、緊密な連携を確認した。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。