自民党の鈴木馨祐衆院議員が「官房機密費を、選挙目的で使っていない」と断言した発言に、野党各党から批判の声が上がっている。

この発言は鈴木議員が、週末のテレビ出演で、歴代官房長官が使っている官房機密費について「選挙目的で使っていない」と発言したもので、自民党の官房長官経験者が、かつて“陣中見舞い”として選挙に使ったとメディアの取材に応じたこともある。

こうしたことから、立憲民主党の泉代表は13日、「官房長官を経験したことのない鈴木氏の伝文の断言と、まさに官房長官経験者の選挙に使ったという断言とどちらが真実かは明らかだ」と述べ、官房機密費が選挙目的で使われたことはないと言明した鈴木氏の発言に疑問を呈した。

また共産党の小池書記局長は、官房機密費については13日の会見で、「何に使ったかは官房長官しか知らないはずだ。『なんで断言できるんですか?あなたは官房長官ですか? 』と言いたい」と鈴木議員の発言を批判した。

さらに、同番組内で野党議員から「抜け道が多い」、「(規正法改正の議論を)やってる感の演出だ」などとの指摘に対し、鈴木議員が「自民党の力をそぎたいという政局的な話がゴッチャになっている」と反論したことについても、立憲の泉代表は、「それだけ自民党が不透明な資金によって支えられてきたということの証明だ」と皮肉を込めて再反論した。

共産党の小池氏も「野党が政局的に(政治資金規正法を)利用しているというふうにしか見れないのは、もう自民党の堕落ぶりが本当に極まれりという発言ではないか」と痛烈に批判した。

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