水俣病被害者団体との懇談の席で、環境省の職員がマイクの音を切って団体の発言を制止した問題について、懇談の場にいた被害者団体会長が強い怒りを訴えた。
水俣病不知火患者会の岩崎会長は、9日、立憲民主党が開いた環境省職員らからのヒアリングにリモート参加し、自らも懇談の際にマイクの音声を切られたと明らかにした。その上で、環境省の対応について「私の周りには、涙も出さずに亡くなっていった人がたくさんいる、人間の血が通っている人は、そういうことはしない」と怒りを露わにした。
さらに、8日に伊藤環境大臣が謝罪のため熊本を訪問した際には、謝罪を受ける機会がなかったと訴えた。
これについて、環境省側はヒアリングの中で「岩崎さんに関しては(マイクがオフになったことが)事実として確認できていない」と述べた。
また、マイクがオフになったことについては「(懇談中に)ちょっと混乱があったというのは、承知しているが、時間的にも予定の40分を超えて丁寧にお話を聞いた」「当時の認識で申し上げると、このマイクを切ったことが、ここまで大きな問題になるというような認識ではなかった」と述べた。
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