国民民主党の玉木衆院議員は20日、FNNなどの取材に対し、「年収103万円の壁」の引き上げ幅について、与党が譲らない「123万円」では「全く足りない」として、来年度予算案の成立までに、さらに幅を引き上げなければ賛成できないとの意向を表明した。

自民・公明両党は20日に取りまとめる来年度の税制改正大綱に「年収103万円の壁」を「123万円」に引き上げることを盛り込む一方、国民民主党も含めた3党の幹事長で合意した「178万円を目指して来年から引き上げる」との文言を加える。その上で、「引き続き真摯に協議を行っていく」との立場を明記する方針。

これに関し、玉木氏は「当然我々としても真摯に協議を継続していきたい」と述べ、「2党としての到達点は123(万円)だが、3党としての到達点はその先にあるという意味では延長戦に入った」と述べ、さらなる引き上げを目指していく姿勢を示した。

その上で、「約束は来年から実施するということであり、どんなに遅くても(来年度)予算案が成立するまでには結論が出ないと我々が賛成することはありえない」と強調。

玉木氏は「123万円では全く足りない。物価高騰に苦しむ国民の生活を守る内容になっていない。もっと納税者や国民の方を向いた政策決定を与党には期待したい」と訴えた。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。