長崎スタジアムシティの建設現場で見つかったものの、廃棄処分された原爆によって壊された俘虜収容所の遺構をめぐり、長崎市と市民団体、それにジャパネットの三者が初めて協議を行いました。
廃棄処分されたのは原爆で全壊した「福岡俘虜収容所第14分所」の基礎部分と見られる構造物などで、長崎市幸町の長崎スタジアムシティで2022年、建設作業現場から見つかりました。
見つかった当時、ジャパネット側が長崎市に問い合わせましたが、市は「保存が必要な被爆遺構に当たらない」と判断したため、構造物は全て廃棄されました。
しかし、被爆者や市民団体からは外国人捕虜が原爆の犠牲になったことを物語る被爆遺構として「保存、活用すべきだった」との声が上がっています。
協議は非公開で行われ、長崎市、ジャパネット側、市民団体の3者が初めて揃いました。
県平和運動センター 米村豊 議長
「スタジアムの敷地内にあった、と14分所が分かるようなものを作っていただけないか、と要望を伝えた」「今の銘板ではなかなか分かりづらいので、もう少し具体的な記述をして写真を含めて残していただきたい」
今後、俘虜収容所跡の活用につながる具体的な案をまず、市が示し、三者で検討を続ける予定です。
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