愛媛県の県都の陸の玄関・ＪＲ松山駅周辺での新しい交通ターミナル「バスタ」の整備構想を巡り、松山市の野志市長らが１８日と中村知事と会い、バス事業者から整備に理解を得られたことを報告しました。この報告を受け知事も県としてバスタ整備に協力することを初めて表明しました。
「バスタ」プロジェクトは、松山市がＪＲ松山駅周辺への整備を目指す一方、中村知事が採算性やバス事業者からの理解を得られていないとし、懸念を示してきました。
この状況のなか、野志市長が県バス協会の清水一郎会長とともに中村知事と会い、バス事業者からもバスタ整備に理解を得られたことを報告しました。
野志市長：
「交通事業者を代表して清水会長にも、施設の規模や発着料について方針を説明し、同意を得られたため本日一緒にお願いに参りました」
県バス協会・清水一郎会長：
「バス事業者としても、バスタ整備を進めて頂きたいと考えております。県のご協力をよろしくお願い致します」
野志市長はバスタを平面のターミナルにすること、年間２０００万～３０００万円とされる年間の維持管理費は赤字が出ても市が対応し、県や交通事業者の負担が増えないようにすることを事業者に提案し、理解を得られたと説明しました。この報告に中村知事は…
中村知事：
「県の方でも実現に向けての協力に出来る限りのことをしたいと思いますけれども、懸案が（ＪＲ周辺の）全体像の問題があると思うので、それらをぜひ進めていただきたいと心からお願い申し上げたい」
県としてバスタ整備へ協力を確約したものの、遅れが目立つ駅周辺の再開発には早急にビジョンを示すよう注文を付けました。
中村知事：
「やはりバスターミナルだけでＪＲ周辺が何もない状態になってますからすごく心配をしてます。これだけではなく総合的なプランを早くお示しいただきたい」
野志市長は「できるだけ早くやっていきたい。国や事業者と協力できることを色々と話していきたい」と話しています。
松山市は今後、バスタ整備を早い段階で事業計画に格上げするため、国に要望活動を行うとしています。
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