高レベル放射性廃棄物いわゆる「核のごみ」の最終処分場の選定をめぐり、玄海町の脇山町長は先ほど齋藤経済産業大臣と面会しました。大臣が文献調査受け入れ検討について感謝する一方、脇山町長は言葉を選び慎重な姿勢を崩しませんでした。
【齋藤健経産相】
「玄海町内で議論を重ねていただき、脇山町長におかれても文献調査について、検討いただいていることに改めて感謝申し上げたい」
いわゆる「核のごみ」の最終処分場の文献調査受け入れを検討している玄海町の脇山伸太郎町長は先ほど午後5時すぎ、都内で齋藤健経済産業大臣と面会し意見交換しました。
【齋藤健経産相】
「言うまでもなく、文献調査は処分地選定に直結するものではなく、対話活動の一環であります。地域で議論をさらに深めていただけるよう引き続き、国で積極的に説明や情報提供を行っていきたい」
玄海町の脇山町長に「文献調査」の受け入れを求めています。
国が調査を申し入れるのは北海道の神恵内村に続いて全国で2例目となります。
最終処分場の選定を巡っては文献・概要・精密の3段階の調査があり、第1段階の「文献調査」の受け入れについて玄海町議会が町内3つの団体からの請願を4月採択しています。
5月1日には経済産業省・資源エネルギー庁の幹部が町を訪れ、大臣名の文書を手渡し、調査を受け入れるよう要請していました。
【玄海町 脇山伸太郎町長】
「きょう急に発展したことはない。ただ、大臣の気持ちは大変重々、私は感じたところ」
脇山町長は5月中にも「文献調査」を受け入れるかどうか最終判断をする方針を示しています。
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