安倍晋三元首相の妻・昭恵さんが、アメリカ・フロリダ州でトランプ次期大統領夫妻と面会した。石破首相が日米首脳会談を模索する中での出来事に、政府内では驚きや厳しい声も上がっている。

「素晴らしい功績を称えました」メラニア夫人がSNS投稿

トランプ氏の妻、メラニア夫人は日本時間正午16日前、自身のSNSに画像とともに「安倍昭恵夫人を再びマールアラーゴでお迎えできたことを光栄に思います。私たちは彼女の亡き夫、安倍元首相をしのび、その素晴らしい功績を称えました」と投稿した。

SNSに投稿された画像
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投稿された画像には、笑顔で親指を立ててポーズをするトランプ氏とメラニア夫人の間に、昭恵さんの姿が映っていた。

昭恵さんは14日、フロリダ州のマイアミ国際空港に到着。石破首相とトランプ氏との会談時期の見通しが立たない中で、今回の昭恵さんの面会でどのような会話が交わされたのかにも注目が集まっている。

安倍元首相死去後も親密な関係…直接会話で面会実現か

青井実キャスター:
西垣さんは、昭恵夫人が招待されたトランプ氏の私邸「マールアラーゴ」に以前、取材で行かれたことがあるそうですね。

フジテレビ政治部・西垣壮一郎デスク:
2017年に、当時の安倍首相とトランプ大統領の会談がありまして、同行記者の何人かで入ったんですが、天井が高くゴージャスな部屋がいくつかあり、家というよりもヨーロッパのお城みたいな雰囲気でした。

青井キャスター:
今回、なぜ昭恵夫人はトランプ氏と面会するようになったのか、日本政府と調整して決めたのですか。

西垣デスク:
取材によりますと、今回は昭恵さん側がプライベートな形で主導して決めていったということで、政府主導のバックアップというのはあまりなかったので、政府側も驚いたといった声が聞こえていました。

青井キャスター:
メラニア夫人が誘ったということなんですか。

西垣デスク:
そうですね。アメリカメディアは、トランプさん側と昭恵さんは、安倍元首相が亡くなって以降も連絡があり、その親密な関係の中から連絡を取ったと報じています。 日本政府側も、昭恵夫人を友人として招いたのではないかとみています。

“石破首相より先”政府の反応は…

青井キャスター:
トランプ氏は就任前ですが、石破首相はトランプ氏に会えていません。日本政府としてはこの状況をどう見ていますか。

西垣デスク:
石破首相としては、焦って短時間で会談が終わってしまうようなものを目指すよりは、多少時間がかかっても、腰を据えたじっくりとした会談を狙おうというのが外交戦略だったんですね。そうした中、こういった会談がぱっと起きてしまって、驚きや焦りもあるんですが、ある政府高官からは、外務省に対して情報収集などでどうなっているんだという苦言の声も聞かれました。

宮司愛海キャスター:
昭恵さんとのつながりを政府が生かすという考え方はないのでしょうか。

政治部デスク・西垣壮一郎:
石破首相にとっては、こうした面会があったことで石破首相との会談がダメになるものではなく、日米関係全体を見ると悪いものではないんだという冷静な受け止めもあるんですね。
ただ一方で、昭恵夫人が内容をどうフィードバックするかも分からない中、今回の面会は石破首相にとっては嫌がらせとしてはこれ以上ないから、相手にしてはいけないんだというような厳しい声もあるのが事実です。

青井キャスター:
関係者としてはトランプさんどうでしたかって聞きたくなっちゃいますけどね。

SPキャスター パトリック・ハーランさん:
トランプさんは僕の知る中で、1番人間関係を大事にする大統領です。仲のいい首相であった安倍さんとは色々な協調、協力もしてくれたんですよ。ですから、こうやってパイプ役を持つのは日本にとって悪いことではないんですが、是非政府の誰かにバトンタッチしていただきたいなと思います。

青井キャスター:
石破首相は、いつ会うんですか。

西垣デスク:
大統領就任は2025年1月ですので、トランプ大統領に限らず、日米同盟があり、外交や安保の機会もありますので、そういった時にトランプ大統領と石破首相の面会が、石破首相が赴くような形で実現を図るのではないかなと思います。
(「イット!」12月16日放送より)

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