林芳正官房長官は17日の記者会見で、トランプ次期米大統領が石破茂首相との会談に意欲を示したことについて「日本を重視する旨の前向きな発言を歓迎する」と述べた。「双方の都合の良い時期に会談し、じっくりと意見を交わして人間関係を構築できれば良い」とも語った。

トランプ氏は16日の記者会見で発言した。2025年1月20日の就任前に会談が実現するかどうかを問われ「そうなるかもしれない。彼らがそうしたいならそうするだろう」と話した。

林氏は「トランプ氏の陣営側と意思疎通を継続している」と説明したが、詳細は明かさなかった。

トランプ氏は15日、故安倍晋三元首相の妻昭恵さんと米南部フロリダ州の自身の邸宅で面会した。記者会見で昭恵さんを通じて石破首相に書籍などを贈ったと説明した。

林氏は「発言は承知しているが、事柄の性質上、詳細を答えることは差し控えたい」と述べるにとどめた。

ソフトバンクグループ(SBG)の孫正義会長兼社長がトランプ次期政権の4年で米国に1000億ドル(約15兆円)の投資を実行する計画を表明したことに言及した。

「日米相互の投資の拡大を含めた経済関係のいっそうの強化、インド太平洋地域の持続的・包摂的な経済成長の実現、経済安全保障分野の協力などは互いにとり不可欠だ」との認識を示した。

「日米経済関係のさらなる深化・発展をはかる協力を進めるため、次期政権とも緊密に意思疎通する」と強調した。

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