今回の沖縄訪問で中谷防衛大臣が基地負担の軽減策として強調したのが沖縄に駐留する海兵隊のグアムへの移転開始です。グアム移転は2006年に示されてから実に18年を経て初めての動きとなりましたが、この間、沖縄の基地負担の現状も大きく変化しています。
14日中谷防衛大臣は普天間基地の移設先とされる名護市の渡具知市長やキャンプハンセンを抱える地元の首長らと相次いで面談しました。この席で明らかにしたのが。
中谷防衛相「今般、第3海兵機動展開部隊の後方支援要員約100名による先遣隊が、沖縄からグアムへの移転を開始しました。」
海兵隊のグアム移転は2006年に日米が合意しました。その後、アメリカ議会の資金凍結などを受けて見直された現在の計画では、海兵隊員およそ4000人とその家族が沖縄からグアムに移転することになっています。
中谷防衛相「2006年5月に再編実施のためのロードマップを作りまして在沖海兵隊のグアム移転これが記されて以来、大きな節目を迎えるわけであります。」
これに対し玉城知事はいつ、どの部隊がどのタイミングで移るのか早期に計画を明らかにするよう求めました。
玉城知事「具体的な移転スケジュールが今後どうなるか示されていません。沖縄県としましては引き続き明確な移転計画を示すと共に一日も早くグアム移転が完了するよう確実な実施を求めるものであります。」
面談後、中谷大臣はアメリカと協議しながら海兵隊移転を段階的に進める考えを示しました。
中谷防衛相「これが第1弾である。今回は先遣隊として100名実現しましたが今後こういったことが実現できるようにさらに米国との協議を続けてまいりたい。」
沖縄からの海兵隊の移転を巡ってはグアムの4000人を含めおよそ9000人が国外に移転する計画です。
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