秋田県鹿角市は12日、ハラスメントの防止に関する条例案を市議会に提出しました。ハラスメント行為の防止を呼びかけたり行為の責任を検討したりする対象に、市長など特別職を含めることが盛り込まれています。
鹿角市では、関厚市長の言動にパワハラを疑う発言があったと市の幹部職員が指摘していて、第三者調査委員会が調査を進めています。
12日に開かれた市議会12月定例会の一般質問では、戸田芳孝議員が「机をたたいて大声で叱責(しっせき)する行為は適切だと思っているか」と質問しました。
これに対し関市長は「起きている事案が事実の隠蔽(いんぺい)、文書の改ざんと危険な状況だった。その中で発言したということで、業務上の叱責」と答えました。
しかし、その後すぐに舛屋修美副市長が「偽造とかもろもろの話があったが、そうした事実は私は無かったと認識している」と発言し、議員からは「どうなっているのか」という声も聞かれました。
一般質問の後、市は市議会にハラスメント防止に関する条例案を提出しました。条例案には、ハラスメント防止を呼びかけたり、行為の責任を検討したりする対象に、市長、副市長、市議など特別職を含めるほか、相談員の人員を増やすことが盛り込まれています。
条例案は12月20日に採決されます。
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