新庄まつりの人形師の問題について、10日に市議会で質疑が交わされた。「人形を確保する体制づくりが必要だ」と議員が質したが、市側から具体的な答弁はなかった。
この問題は、野川家4代目の男性人形師が8月上旬から音信不通となり、新庄市・金山町それぞれのまつりで披露された山車(やたい)の人形の確保が危ぶまれたもの。
人形師は11月、新庄・金山で開かれたそれぞれの会合に出席。
「一からやり直したい」などと陳謝したため、各若連は2025年もこれまで通り人形師から人形を借りる方針を確認している。
市議会では10日、関連質疑が行われた。
(伊藤建一市議)
「来年に向けて確実に人形を確保できる体制づくりが必要と考えるが、市としての方向性をうかがいたい」
これに対し、新庄まつり実行委員会名誉会長の山科市長は…。
(新庄市・山科朝則市長)
「基本的に新庄まつりの人形の確保は山車連盟と人形師との契約によって進められてきた。市としては引き続き新庄まつり実行委員会・山車連盟・各若連の考え方を尊重しながら、伝統を絶やすことなく後世に引き継いでいただくための体制づくりを支援していく」
これに対し議員は「個別の契約が引き起こした今回の反省を踏まえサポート体制は必要だ」と詰め寄ったが…。
(商工観光課・小関紀夫課長)
「それはあくまでも先ほどの市長答弁にもあったように、基本は各若連と人形師の契約で成り立っているものと考えている」
2025年に270年の節目を迎える新庄まつり。人形師の問題などに関する質疑は11日も行われる。
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