熊本市の河川などで去年検出された有機フッ素化合物をめぐり、市は6日、河川についての調査結果を発表しました。産業廃棄物処理業者の放流水から指針値を超える量が検出されましたが、熊本市は「発生源としては特定できない」としています。

有機フッ素化合物『PFOS(ピーフォス)』『PFOA(ピーフォア)』は発がん性などが指摘されています。

熊本市が去年行った一連の調査の結果、水道水に問題はありませんでしたが、北区植木町にある民間の井戸のほか、井芹川やその上流の鐙田川(あぶみたがわ)で国の指針値を超える有機フッ素化合物が検出されました。

熊本市はプロジェクトチームを設置して原因を調査。

井芹川上流域の河川を調査した結果、産業廃棄物処理業者の放流水から指針値を大幅に超える量が検出されたため、周辺にある市内の全ての産廃業者を調べたところ、計6業者7処分場の放流水などから指針値を超える有機フッ素化合物が検出されたということです。

業者の埋め立て処分方法に違法性はなく、熊本市は「発生源としては特定できない」としながらも、社名を公表しました。

【大西 熊本市長】
「違法なことしているのでなく、(指針値を超える)数値が出てきたので協力してほしいと。あらぬ憶測を生まぬために公表するべきと判断したので理解をいただいた」

熊本市は、年明けに学識者などをメンバーとする専門家委員会を設置し、業者と連携して放流水の濃度を下げる対策などを検討したいとしています。

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