国民民主党の玉木雄一郎代表=役職停止中=は6日、2024年度補正予算案に反対する可能性を示唆した。X(旧ツイッター)に自民、公明両党との25年度税制改正の協議を踏まえ「不誠実な対応が続くならとても補正予算案には賛成できない」と投稿した。
自民、公明、国民民主3党の税制調査会長は同日、国会内で25年度税制改正について協議した。自公は「年収103万円の壁」を国民民主が主張する178万円に引き上げた場合の減収額の試算を示した。
玉木氏は「こんな荒っぽい資料で国民の手取りを増やす政策を阻まないでほしい」と指摘した。自公が引き上げ開始を国民民主が求める25年ではなく26年からだと主張していることも理由に挙げた。
国民民主の榛葉賀津也幹事長は同日の記者会見で補正予算案への賛否に関し「考え直さなければならないかもしれない」と述べた。
自民、公明両党は10月の衆院選で過半数の議席を得られず、野党の協力をなければ予算案を成立することはできない。
11月20日には経済対策に国民民主の政策を盛り込むことを受け入れた。代わりに自民、公明、国民民主3党が補正予算案の早期成立に協力するとの文書を交わしている。
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