公明党は5日の中央幹事会で、来夏の参院選に向け、山口那津男元代表(72)=参院東京選挙区=の後継となる公認候補に、新人で医師の川村雄大氏(40)を充てることを決めた。山口氏は比例代表からの出馬について「白紙」としており、進退については今後検討する。
山口氏は党会合後、記者団に「東京選挙区から立候補しない」と表明。一方で、比例代表から出馬する可能性については「今のところ白紙だ。党の方針もあるし、定年制のルールもあるので、今後相談をしながら最終的に判断したい。選挙が始まるギリギリのところまで模索をしていく」と述べるにとどめた。
山口氏は9月、世代交代を理由に15年間務めた代表を退任した。公明には「任期中に69歳か在職24年を超える場合は原則公認しない」という内規があるものの、現代表の斉藤鉄夫氏も72歳で10月の衆院選に出馬するなど例外も多い。
来年は参院選に加え、公明が重視する東京都議選も控える。衆院選での大敗を受けた党の立て直しが急がれる中、公明は党勢拡大と世代交代のバランスを考慮しつつ、山口氏の進退について検討を進めるとみられる。
公明の西田実仁幹事長は記者団に、山口氏の引退について「今後どうするかというのは全く決まっていない」と強調しつつ、「内規の定める定年に該当していることも事実。今後の党の世代交代を考えると、後継の育成も大変大事だ」と語った。【野間口陽】
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