中谷防衛相は4日、スウェーデンのヨンソン国防相と会談し、ウクライナ支援などを巡って意見交換した上で、力や威圧による一方的な現状変更の試みに対して連携を強化することで一致した。

防衛省で行われた会談の冒頭、中谷防衛相は、日本周辺での軍事活動の状況について懸念を表明し、「ヨーロッパとインド太平洋の地域を含め、力や威圧によるいかなる一方的な現状変更の試みは認められない」と強調した。

これに対し、ヨンソン国防相は、「インド太平洋地域とヨーロッパ大陸の間には、今まで以上のつながりがある」と指摘。

そして、日本からウクライナへの防衛協力と支援に触れ、「ウクライナ国民だけでなく、スウェーデンにとっても、自国の安全を向上させる上で大変、有益だ」と述べた。

会談は約1時間にわたり、中谷防衛相とヨンソン国防相は、力や威圧による一方的な現状変更の試みに対して連携を一層、強化していくことで一致。

また、二国間やNATO(北大西洋条約機構)を通じた、さらなる防衛協力・交流を推進していくことで合意した。

ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、北欧諸国などで安全保障への懸念が高まっていて、スウェーデンでは、国民に対して戦争のリスクに備えるよう呼びかけたパンフレットが配布されている。

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