3日の参院本会議で開かれた代表質問で、石破茂首相と党派を超えて親交のある立憲民主党の辻元清美氏が質問に立った。自民党で党内野党が長かった首相に対し「20年以上にわたり建設的な議論をしてきた石破さんが苦労して総理になったときは、少しうれしかった」などと心境を明かした一方で、「今は正論・石破が精彩を欠き、別人になったようだ。ただ首相になりたかったのか」と「変節ぶり」に失望したと厳しく批判した。
辻元氏は企業・団体献金禁止に慎重な首相に対し、今年の流行語大賞となった「ふてほど」を引用して「不適切にもほどがある」と指摘。首相が政治の師とする田中角栄元首相にも触れ、「角栄氏の『非戦』、『対米自立』、『日中国交正常化の偉業』についてどう思うか」と政治姿勢を問うた。
首相は「田中角栄元首相の発言や心構えから学び、それをどう未来につなげていくか試行錯誤しておる」「(辻元)委員のご指摘はよくよく受け止め、反省し、改めていかねばならない。よく自重自戒してまいる」などと応じた。【村尾哲】
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