石破茂首相は3日の参院本会議で、健康への悪影響が指摘される有機フッ素化合物「PFAS」の対策について、水道事業者への検査・公表義務付けなどの管理強化策を来春をめどに取りまとめる考えを示した。立憲民主党の辻元清美代表代行の代表質問に答えた。
環境省と国土交通省は11月29日、PFASのなかでも代表的な「PFOS」「PFOA」について、全国の水道事業者が実施した水質検査の結果をとりまとめた。2020年度から23年度にかけ、全国の14カ所において、国の暫定目標値を一時的に上回っていたことがわかった。
首相は「PFASのうち、PFOS・PFOAなどについては、飲み水を経由した健康リスクの低減を図ることが重要である」と強調した。
PFASは炭素とフッ素などが結合した有機化合物の総称で、1万種類以上あるとされる。代表例がPFOSとPFOAで、発がん性が指摘されている。
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