立憲民主党の豊福るみ子・福岡県議=遠賀郡区=と嘉村薫県議=糸島市区=がそれぞれ代表を務める政治団体が2022、23年に1回当たりの収入が20万円以下の小規模な政治資金パーティーを計95回開き、計1726万円を集めていたことが判明した。会場に公民館などの公共施設が使われたケースもあり、豊福氏は「(公民館使用は)適切でなかった」と述べた。
県選挙管理委員会が公表した22、23年の政治資金収支報告書によると、豊福氏は2年間で小規模な政治資金パーティーを計47回開き計808万円の収入があった。嘉村氏も2年間で同様のパーティーを計48回開き、計918万円を得た。
両氏とも飲食を提供せず、利用料が安い公民館などを会場に利用。23年の利益率は99%以上が多かった。両氏はともに自治労出身の1期目で「政治活動に関するやりとりはあった」(嘉村氏)という。
政治資金規正法では、1回のパーティーで20万円超の購入者の公開を義務づけている。毎日新聞の取材に両氏は「購入者の公開を避けるために小規模にした訳ではない」と述べた。
一方、公共施設側に政治資金パーティーに使うことを事前に伝えたかについて嘉村氏は「記憶にない」と回答。豊福氏は「伝えていなかったが言うべきだった」と述べた。【城島勇人、森永亨】
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