石破茂首相は1日、地元・鳥取県の八頭町にある和多理神社を訪れた。今後の政権運営に関し記者団に「人気取りの政治をすればいいと思っていない。理解をもらうのが難しいからといって困難な政策を忌避するようなことがあってはならない」と語った。
首相は八頭町で幼少期を過ごした。和多理神社は9月の自民党総裁選への立候補を表明した地でもある。地元の支援者らとも交流し、支援の感謝を伝えた。
所信表明演説を受けた代表質問が2日から始まるのを前に意気込みを語った。「野党の意見に耳を傾けているという世論が高まっていくこと以外に少数与党の状況を乗り切る手立てはない」と述べた。
演説で石橋湛山首相の言葉に触れた。1日も記者団に「議員や議会は何をすべきなのか、ということを湛山の言葉に学びながら実現していきたい」と話した。
首相は11月30日から地元入りした。首相に就いてからの「お国入り」は初めてだ。同日には鳥取市内のフォーラムで講演し、地方創生の必要性を訴えた。
和多理神社の訪問に続いて父・二朗氏の墓参りをした。一人ひとりの幸せを実現することをできるだけやらせてほしいと祈ったという。自身の生家も訪れた。3カ月ぶりの帰郷で英気を養い、週明けからの国会論戦に備えた。
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