福岡県北九州市のJR門司港駅近くで出土した明治期の鉄道遺構について、市は一部の現地保存など今後の方策が整ったとして28日、解体工事に着手しました。
◆記者リポート
「時刻は午前8時55分を過ぎたところです。重機が動き出し、旧門司駅の遺構の解体が始まりました」
解体が始まったのは、老朽化した区役所などを集約する複合公共施設の建設予定地で見つかった明治期の初代門司駅の関連遺構です。
北九州市は全体を取り壊す予定でしたが、学術団体などの要請を考慮して方針を転換し、施設の設計変更が生じない機関車庫跡の一部を現地に残すことなど5つの方策がまとまったことから、用地の造成に伴う遺構の解体に着手しました。
一方、施設の建設をめぐっては入札が不調に終わり再度入札が行われる予定です。
市は「市民の安全安心を最優先に、着実に事業を進める」として、年度内に用地造成を終え、当初の計画通り2027年度中の完成を目指す方針です。
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