選挙制度に関する協議会の設置について額賀衆院議長(左)に申し入れをする(右から)立民・笠、自民・坂本の両国対委員長(28日午前、国会内)

自民党の坂本哲志、立憲民主党の笠浩史両国会対策委員長は28日、国会内で額賀福志郎衆院議長と会談した。与野党の国対委員長を代表し、衆院の選挙制度改革に関する新たな協議会の臨時国会中の設置を申し入れた。現行の小選挙区比例代表並立制の課題を取り上げる。

衆院選挙制度を巡り与野6党で構成する協議会は23年12月の報告書で「1票の格差」是正と地方の有権者の意見の反映の両立などに向けた議論の必要性を指摘した。同協議会は24年の通常国会で議論の場をつくるよう求めたが、実現していなかった。

坂本氏は額賀氏との会談後、記者団に「国民目線でどういう選挙制度にしなければいけないか幅広に論議して成案を得るようにしてほしい」と述べた。2025年の国勢調査の結果が出る時期をめどに結論を出すとの認識を示した。

笠氏は「衆院選でも少数会派が増えている。少数会派の意見も反映する形で協議会を設立していただきたい」と語った。

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