自民党が、衆議院選挙で候補者の公認・非公認を問わず、一律で各政党支部に2000万円を支給していたことが分かった。
これには、福島3区から無所属で立候補している上杉謙太郎さんが支部長を務める政党支部も含まれている。

関係者によると、自民党は10月に政党助成金から各政党支部に一律2000万円を支給し、政治資金問題で非公認となった候補などが支部長の支部にも2000万円を支給した。
これについて、自民党の森山幹事長は「党勢拡大のための活動をしてほしいと支給した。候補者に支給したものではない」としている。

自民党の福島3区の支部長で、今回公認を得られず無所属で立候補している上杉謙太郎さん。上杉候補の事務所は、福島テレビの取材に「支給された時は前職の菅家一郎さんが支部長を務めていたため、コメントする立場にない」などと回答している。

自民党本部は公認候補が支部長の支部には「公認料」「活動費」を合わせて2000万円を支給していて、野党はそれと同じ額を非公認とした候補者の支部にも支給していることは「事実上の公認料」を出していると批判している。

自民党の石破総裁は、政治資金の不記載問題で公認を見送った候補者への支出ではないと強調した上で「選挙に使うことは全くない」としている。

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