衆院選は投開票まであと10日となりました。

 観光、人口減少、一次産業など、様々な課題を抱えている北海道南部の北海道8区には、新人からベテランまでの3人が立候補しています。

 有権者の思いにどう応えるのでしょうか。

 「活気を取り戻してほしいよね」(寿司店)

 「(若者が)すごい減っている」(函館朝市)

 「子どもたちがのびのび過ごせるような環境を整えてほしい」(主婦)

 北海道の一大観光地、函館を有する北海道8区。

 豊かな観光資源と食料を抱える北海道南部ならではの課題が山積しています。

 これらの課題をどう解決しようとしているのでしょうか。

 「なぜ今、選挙を行うのか。裏金問題を消し去る、なかったものにするため」(立憲・前 逢坂誠二候補)

 公示後の第一声で、石破総理の早期解散を厳しく批判した立憲民主党の前職、逢坂誠二候補(65)。

 選挙戦初日は函館市内の一次産業の地域を中心に回りました。

 「新しく漁業を始める人への支援、経営を安定させるための共済制度、こういうものを漁師が使いやすい方向へと直していくことが必要なんです」(逢坂候補)

 当選5回、立憲民主党道連の代表でもある逢坂候補。

 今回、比例での重複立候補はせず、ベテランとして対立する新人候補らとの対決に背水の陣で臨みます。

 「まだ政治の世界にも入っていない新人に変えられるとは私には思えませんね。道連の代表として、自分は比例の枠はいらない。それは返上して仲間の皆さんに使ってくださいという思いです。覚悟です」(逢坂候補)

 そんな逢坂候補、午後9時から1時間、YouTubeなどで毎日、政治討論を配信しています。

 「疲れてきたんで放送事故になりそうだね。でもこういう雰囲気で政治を伝えていくっていうのは大事だと思いますね」(逢坂候補)

 「おはようございます。日本共産党・本間かつみです」(共産党・新 本間勝美 候補)
 
 共産党新人の本間勝美候補(55)。

 早朝から函館朝市で挨拶回りをしながら、市場の人たちの切実な声に耳を傾けました。

 「イカいまいくらですか?」(本間候補)

 「1匹2000円くらいするんです」(店員)

 「すごい高級魚になっちゃった」(本間候補)

 「取れなくなってきていて、セリ値も高くなっていて」(店員)

 「びっくりですよ。函館市の魚が今や高級魚になってて。魚種転換への支援とともに、未利用魚の資源を有効活用した取り組みに、国としてサポートすることが求められる」(本間候補)

 函館出身で元函館市議と、生粋の函館っ子の本間候補。

 地元の活性化に力を入れます。

 「大企業の内部留保に期間を決めて税金をかけて10兆円の財源をつくり、函館の中小企業や小規模事業者の皆さんを応援する。1500円の最低賃金を今すぐ実現する」(本間候補)

 「特に路線バスが運転手不足でどんどんダイヤが縮小していって、これまで病院にバスで通院された方もバスで行くことができなくなった。これ函館だけではありません。北海道南部各地の声です」(本間候補)

 「おはようございます~」(自民・新 向山淳候補)

 自民党の新人で40歳の若さの向山淳候補。

 小学1年生の子育て中の母親です。

 「きょうは娘に午前2時くらいに起こされたんですけど、もうちょっと寝ようと思って4時30分起きかな。きょうは何の服を着て体操着は大丈夫かとか、そんな話を朝バタバタとしながらしている」(向山候補)

 不妊治療をきっかけに政治家を志し、家族にゆかりのある函館から衆議院選挙に立候補する覚悟を決めました。

 この日は厚沢部町の名産・じゃがいも農家などを訪ね、資材の高騰など現場の苦労に耳を傾けました。

 「ここ厚沢部町は豊かな農業、非常に豊かな一次産業がある町であります。しっかり国からの投資、国に声を伝える、その役割を担ってまいります」(向山候補)

 向山候補が積極的に行っているのがSNSでの発信です。

 2023年から始めたインスタライブは先週で100回を数えました。

 無党派層や若い世代の取り込みを狙います。

「若い世代はSNSを見る方も多いですし、働いていると日中お会いできないケースもあるので、そういう人に届けたい」(向山候補)

 衆院選は10月27日に投開票です。

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