熊本2区は、熊本市西区、南区、荒尾市、玉名郡市が選挙区です。3人が立候補しています。
【自民・前 西野 太亮 候補(46)】
「ここ砂原町で生まれ育った。私の父が眠る墓もある。そういう思い出のある場所で遊説2日目の最初に、皆さんに挨拶させていただくのは大変ありがたい」
無所属で挑んだ前回の選挙で自民党のベテラン、野田 毅さんを破り、初当選を果たした前職の西野 太亮さん。今回、初めて自民党の公認候補として臨みます。
16日は地元、熊本市南区の飽田校区などを中心に街頭演説を行った西野さん。『デフレから完全に脱却し、強い経済を創ること』や『有明海沿岸道路をはじめとした交通インフラの整備を加速させ、古里を持続的に発展させること』などを政策に掲げています。
【自民・前 西野 太亮 候補(46)】
「地域の課題について、国政に要望、意見を届けることができるのは私しかいないという自負があるので、地元・熊本のためにしっかり頑張っていきたい」
長年にわたって保守分裂の状態が続いた熊本2区。
【自民党県連 前川 收 会長】
「3年前の出陣式には私は来ていません。ご存じの通りだ」
16日、熊本市南区での出陣式には、自民党県連の前川 收 会長をはじめ、前回戦った野田さんの秘書も出席。分裂の解消に向け融和をアピールしました。
【選対本部長 内野 幸喜 県議】
「(西野候補に)しっかりした得票で勝っていただき、『融和の象徴』になってほしい」
また、その日の夜。玉名市での出陣式では、前回、野田さんを支援した党所属の地元県議がマイクを握り、保守系の団結を呼びかけました。
西野さんは2区の分裂に終止符を打つべく、保守系を一つにまとめ、再選を目指します。
【参政・新 近田 茜 候補(32)】
「今の政治家の皆さんに政治を任せていられない。今回の衆議院議員選挙は日本を変えるチャンスだ」
参政党・新人の近田 茜さんは元小学校教諭の経験を生かし、「日本の教育内容を見直し、国益を守る人材を育てる」と訴えます。また、『積極財政と消費税減税による経済成長で失われた30年に終止符を打つこと』などを党の公約として掲げています。
【参政・新 近田 茜 候補(32)】
「裏金問題に焦点を当てても、私たち国民の生活は豊かにならないので、国民の生活が豊かになるためにどうするのか、政策を戦わせていかないといけないと思っているので、そういったところはしっかりと皆さんに訴えていきたい」
10月に入って、熊本2区からの出馬が決まった名古屋市在住の近田さん。参政党県連の会長を務める高井 千歳 県議が一緒に遊説を行うなどして、土地勘のない近田さんをサポートします。
【参政党県連 高井 千歳 会長】
「地方の問題というのは全国共通している部分もあるので、そこを中心に訴えてもらって、有権者からもいろいろ教えていただいているので、農家などから。いろんな人と話をする中で課題も見えてきているので、あまり心配はしていない」
近田さんは若者や子育て世代が多い都市部を重点的に回り、支持拡大を図ります。
【共産・新 奥田 木の実 候補(28)】
「自民党は自民党のことしか考えていない。裏金政治に審判を下し、希望ある新しい政治を私たちの手でつくっていこう」
共産党・新人の奥田 木の実さんは兵庫県出身で、益城町の児童養護施設への就職をきっかけに熊本に移住。現在、党の県ジェンダー平等委員会事務局長を務めています。
【共産党県委員会 松岡 勝 委員長】
「若くても行動力抜群の即戦力の政治家だ。奥田 木の実が国会議員になれば、若い世代の声を国会に届ける。そういうことができる議席になる」
15日の出発式には党の県組織の幹部のほか、奥田さんを支援する県議も応援に駆けつけました。立憲、共産、社民など一部の県内野党による統一候補として、選挙戦に臨む奥田さん。
16日は党所属の地方議員と一緒に荒尾市などで遊説を行い「自民党政治を終わらせ、全ての人が希望を持てる社会を実現する」と訴えました。
奥田さんは『暮らしを守るため消費税を5%に緊急減税し、将来的には消費税を廃止すること』や『ジェンダー平等社会の実現』などを公約に掲げています。
【共産・新 奥田 木の実 候補(28)】
「政治に関心を持って、自分から一歩進んでみようかなという人が増えてくれたらいいなと。そのために若い自分ができる役割を全うしたい」
奥田さんは住宅街などで街頭演説を重ね、自民党に対する批判票の取り込みを図ります。
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