9月15日、公示日を迎えた衆院選。

 北海道12選挙区に39人が立候補しました。

 日々の生活の中で課題が山積みの北海道。

 各候補が訴えた第一声から、北海道の未来のカタチは見えたのでしょうか。

 札幌市中央区などの北海道1区です。

 維新の新人、立憲民主党・前職、参政党・新人、共産党・新人、自民党・新人の5人が立候補しています。

 「電車やバスで(中心部まで)来るんですけど200円くらい値上がりしていて、これ以上値上がりしたらこっち(中心部)に遊びに来づらい」(10代接客業)

 「物価が上がっているので給料が上がってもほとんど変わってない。出ていくものの方が大きいので」(40代事務職)

 今回の選挙では、生活を圧迫している物価高や、値上げに追いつかない賃金対策などが一つの争点です。

 これに対し、各候補者は…

 札幌市北区などの北海道2区です。

 維新の新人、共産の新人、立憲の前職、自民の前職の4人が届け出ました。

 「物価の高騰、エネルギー費の高騰により我々の暮らしはますますつらくなる。なのに自民党は裏金づくりですよ。おかしくないですか」(維新・新 山崎 泉候補)

 「暮らしを良くするためにはどんなことが必要でしょうか。日本共産党は消費税5パーセントに引き下げる、最低賃金は1500円にする」(共産・新 宮内 史織候補)

 「年金だって大変ですよ。一生懸命働く人がいなくなるんですから。本当に大変な時代がこれから来るんです。これをなんとか払拭しなきゃいけませんよね」(立憲・前 松木 謙公候補)

 「医療、介護、社会保障をもっと充実させていきたいと考えている」(自民・前 高橋 祐介候補)

 札幌市豊平区などの北海道3区です。

 無所属の新人、立憲の前職、維新の新人、共産の新人、自民の前職の5人の争いです。

 札幌市手稲区、小樽市などの北海道4区は、共産の新人、自民の前職、立憲の前職、無所属の新人の4人が立候補しました。

 札幌市厚別区などの北海道5区です。

 自民の前職、立憲の元職、共産の新人の3人の争いです。

 自民党の裏金問題で揺れた5区。

 有権者は…

 「プール金があってそういう風(裏金)にしているということは市民を裏切ったことだと思います」(70代医師)

 「全体的にあんまり信じられない。選挙の時だけ皆さんパフォーマンスしててそれだけで終わってるんじゃないかと思います」(50代会社員)

 各候補はクリーンな政治への転換を訴えました。

 「私は不退転の覚悟で何としても今回の選挙を勝ち抜き、自分自身を変え、政治を変え、皆さまのために一生懸命に頑張っていく」(自民・前 和田 義明候補)

 「金権政治や腐敗政治、こういうことが続いて政策や民意までもぎとられていたとするのであれば、今回ばかりは(自民党に)勝たせてはいけない選挙だ」(立憲・元 池田 真紀候補)

 「これまで通り自民党に入れていたら何も変わりません。ぜひ今度は日本共産党に皆さんの大切な1票をお寄せいただきたい」(共産・新 鈴木 龍次候補)

 旭川市など上川地方の北海道6区。

 共産の新人、立憲の新人、自民の前職の3人が届け出ました。

 北海道有数のコメどころの6区は、生産者の高齢化や生産コストの高騰、そしてコメの安定供給など、日本の食料問題のカギを握っています。

 各候補者は…

「(私の政策の)第3の柱は、食料自給率38パーセント、エネルギー自給率13パーセントという自給率を引き上げることだ」(共産・新 荻生 和敏候補)

 「この一次産業が元気がなくなったら、私たちの地域の元気も当然なくなっていく。ですから私はこの農業と一次産業をしっかりと守る」(立憲・新 西川 将人候補)

 「自給率38パーセントではいけない。目標を当面40パーセント、50パーセントに持ち上げて輸出戦略も行っていこうじゃありませんか」(自民・前 東 国幹候補)

 釧路市や根室市などの北海道7区です。

 立憲の新人と自民の前職の一騎打ちです。

 函館市などの北海道8区は、立憲の前職、共産の新人、自民の新人の3人の争いです。

 室蘭市や苫小牧市などの北海道9区です。

 共産の新人、自民の新人、立憲の前職の3人が立候補しました。

 北海道9区は裏金問題をきっかけに、公職選挙法違反の舞台にもなりました。

 「税金を分けて取るような政党助成金も受け取っていない。この日本共産党、私、立野広志をぜひとも今度の選挙で国会に送っていただきたい」(共産・新 立野 広志候補)

 「これまで一民間人だった。誰よりも今、クリーンな状態だ。民間人として培った経験、そして感覚、当たり前のことを当たり前にする」(自民・新 松下 英樹候補)

 「皆さまの民意を反映できるこの選挙で今の政治を変えるんだ、緩んだ政治に緊張感を取り戻す、信頼のある政治をつくる、その声を大きな形として結果につなげていきたい」(立憲・前 山岡 達丸候補)

 岩見沢市などの北海道10区です。

 立憲の前職、公明党の前職の一騎打ちです。

 帯広市などの北海道11区は、立憲の前職、自民の前職、共産の新人の3人の対決です。

 北見市などの北海道12区です。

 自民の前職と立憲の新人の一騎打ちです。

 北海道12区は名物「タマネギ列車」など物流が特に重要な地域。地域の課題にどう応えるのでしょうか。

 「このオホーツクと宗谷の未来が日本の未来をつくっていくと言っても過言ではない選挙だ」(自民・前 武部 新候補)

 「地域の基盤を支えるということだ。何ら難しいことではありません。そんな地域にマチ・ヒト・シゴト総合戦略を作れとか、負担をかける必要はありません」(立憲・新 川原田 英世候補)

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