1票を託す有権者(イメージ)=竹内紀臣撮影

 第50回衆院選は15日公示され、27日の投開票まで12日間の選挙戦に入る。自民党派閥裏金事件を受けた政治改革や物価高を踏まえた経済政策、安全保障政策などをテーマに論戦が交わされる。小選挙区289、比例代表176の計465議席を争い、自民、公明両党で過半数(233議席)を維持できるかが焦点だ。

 今回の衆院選は、小選挙区定数「10増10減」などを受けた新たな区割りで初めて実施される。「1票の格差」の是正が狙いで、25都道府県・140選挙区で区割りが改定された。

 裏金事件を受け、自民は政治資金収支報告書に不記載のあった前議員ら12人を非公認としたほか、34人を比例代表との重複立候補を認めない異例の措置を取った。

 立憲民主党など野党側は、裏金事件や石破茂首相の政治姿勢に対する批判を強めており、与党を過半数割れに追い込み政権交代を実現したい考えだ。

 石破首相(自民党総裁)は14日、党本部で記者団に「状況は非常に厳しいことは認識をしている。何とか全力を尽くす」と述べ、自公両党で過半数の議席獲得を目指す考えを改めて示した。【金寿英】

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