１０月１５日公示、２７日投開票の見通しの衆議院選挙。
山陰両県の立候補予定者の各陣営は短期決戦への準備を加速させています。

まずは、注目の選挙区島根１区。
今年４月の補欠選挙では自民党公認候補が敗北し、立憲民主党が議席を獲得しました。
今回の選挙では女性３人による三つ巴の戦いとなる見込みです。

自民党の現職、高階恵美子さんは５日、松江市内であった後援会の発足式に出席しました。

自民党現職・高階恵美子氏：
「０からの旅立ち、島根１区に１議席をみなさまと共に新たなスタート地点に立たせてください」

自民党島根県連が高階さんの擁立を決めたのは９月。
短い期間で知名度不足を払拭できるよう、さらなる支援を求めました。

自民党現職・高階恵美子氏：
「人海戦術でひとりひとりのお目にかかってそして言葉を交わすその積み重ねだと思います」

４月の補欠選挙で勝利した立憲民主党の現職亀井亜紀子さんは６日、松江市内の飲食店で市民と直接対話する茶話会を開きました。

立憲民主党現職・亀井亜紀子氏：
「委員会なんか開かれずに解散してしまいそうです。９日に解散と言っているので」

短期決戦のなかでもこうした意見交換会や精力的なあいさつ回りで支持層を固める考えです。

立憲民主党現職・亀井亜紀子氏：
「時間が無いですよね。選挙に向けて形にするということを間に合わせるということに一生懸命です」

共産党の新人・村穂江利子さんは、１０月４日、松江市内で街頭に立ち、自身の政策を訴えました。

共産党新人・村穂江利子氏：
「古い体制ではなく新しい私たちの本当に国民が主人公の政治を実現するために力を合わせていく」

４月の補選では直前で立候補を取り下げましたが、今回の短期決戦、街頭演説など地道な活動を重ね、知名度向上を図ります。

共産党新人・村穂江利子氏：
「私は新人なので雰囲気が前と比べてどうなのかっていうのはわからないですけど、私なりに訴えが届けられるようにがんばる」

一方、こちらも激戦が予想される鳥取２区。
自民党現職・赤沢亮正さん。
立憲民主党現職・湯原俊二さん。
共産党新人・福住英行さんが立候補を予定しています。

５日、米子市役所を訪れた自民党現職の赤沢亮正さん。
経済再生担当大臣として初入閣してから初めての「お国入り」で、衆院選に向け、地元メディアの取材に応じました。

自民党現職・赤沢亮正氏：
「やらなきゃいけないのは横綱相撲。赤沢を信じてください、赤沢に任せてください。しっかりやりますからということをお伝えするという事だと思います」

大臣としての公務により、選挙期間中の大半が本人不在の戦いになることについて。

自民党現職・赤沢亮正氏：
「同士である地方議員が赤沢が戻ってこれないからと自民党の上り旗を立てて交差点に立ってくれた。今回も必ず国政の場に送り出してくれると信じている」

地方議員や支援者と一丸となって戦う方針を示しました。
このあと午後からは境港市の卸売市場であったセレモニーに出席。
挨拶を終えると東京へ戻るため足早に会場を後にしました。

一方、立憲民主党現職の湯原俊二さんは５日、米子市で街頭に立ち、マイクを握りました。

立憲民主党現職・湯原俊二氏：
「政治を最終決定するのは有権者の皆さんです。政治の選び方を変えていきましょう」

総裁選前の主張と反し早期解散を決行しようとする石破首相の姿勢を糾弾。
政権交代の必要性を訴えます。

「政治とカネ」問題などによる全国的な自民党への逆風ムードのなか行われる選挙戦については。

立憲民主党現職・湯原俊二氏：
「赤沢さんも大臣になった。それ以上に鳥取から初の総理大臣がでたわけで有権者の雰囲気は逆風感はある。鳥取県だけですよ。真反対の風が吹いているのは」

厳しい選挙戦になるとし、短期決戦に準備を急ぐ考えを示しました。

共産党新人の福住英行さんは７日、米子市内の支援団体の事務所で決起集会を開き、支援者を前に選挙への決意を語りました。

共産党新人・福住英行氏：
「保険証の廃止の見直し、原発ゼロ、選択的夫婦別姓どれもこの間前向きな発言をしていたのに、全てだんまりをしています。やはり自民党の看板の掛け替えでは、政治は変わらないということがはっきりしたのではないでしょうか」

自民党の裏金問題への対応や解散までに国民に判断材料を示していないと非難。
政権交代の必要性を訴えました。

共産党新人・福住英行氏：
「日常的に選挙の予定候補として周知を広げていく。県民の皆さんと一緒に運動を起こしながら、日本共産党への支持を訴えていく」

このほか、島根２区では、自民党現職の高見康裕さん。
立憲民主党新人の大塚聡子さん。
共産党新人の亀谷優子さんが立候補を予定しています。

鳥取１区では自民党現職の石破茂さん。
立憲民主党新人の朝倉浩之さん。
共産党新人の岡田　正和さんが立候補を予定しています。

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